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10周年の節目に|きりばやしひろき

きりばやしひろき

きりばやしひろき
http://dashman.org/

1971年生まれ、山梨県出身。高校卒業後プロとしての活動をスタート。1994年『叫ぶ詩人の会』でメジャーデビュー。ドラマー、ギタリスト、キーボーディスト、作曲家、編曲家など音楽業の他、ラジオパーソナリティをはじめMCや連載執筆など多方面で活躍。著書多数。NHK「あなたもアーティスト 挫折者救済!きりばやしひろきのギター塾」や「助けて!きわめびと」他、TV、ラジオ、新聞、雑誌など各種メディア出演多数。社会の楽器演奏者人口を増やすことを目的として様々な活動に日々取り組んでおり、2011年「Quiree株式会社」を設立、代表取締役。2017年、ギター挫折者と未経験者のための演奏アシスト特許ツール+初級者向けメソッド「Qactus-カクタス」を考案・開発。

楽器挫折者救済合宿・主宰 きりばやしひろきからのメッセージ

「NFT」

昨年末に発表された流行語大賞、ノミネートワードの中に「NFT」というのがありましたね。

念のため触れておきますと、NFTとはNon-Fungible Token(非代替性トークン)の略であります。

誰でも簡単に複製できてしまうデジタル作品(今のところデジタルアートをイメージする人が多いようですが、MP3などのデジタル音源等も無論該当します)に唯一性をもたらし、世界的に見ればほぼ無法地帯であるオンライン上で資産価値やその権利を堅実に守り得る、少なくとも著作権に深く関わる我々のような人間には非常に画期的なものであります。

まだまだ一部の専門用語だと思っていたものがまさかそこまで世に浸透していたとは思わず、時代は想像以上のスピードで回っているんだなぁと感心した次第です。


ブロックチェーンとNFTの波及は、従来の著作権管理システムが劇的に変わることを意味します。

それぞれの専門機関が管理するいわゆる中央集権型の時代から、いよいよ世界中にある無数のオンライン端末によって権利が管理される時代へと移り変わっていく訳です。

仮想通貨然り、まだまだその過渡期にあるNFTは法整備等が追いついておりませんが、そう遠くない未来に「昔はそんな原始的な方法で著作権を管理していた時代があったんだってさ、あはは」と、現在の著作権管理システムを笑う時代が来ます。


気づけば多くの音楽がコンピューターによる自動演奏で生み出され、人間の曖昧さ、感情、体温などを宿さない演奏(必ずしも悪い意味ではなく)に我々は知らず知らずのうちに接していますね。

そう遠くない未来、人間の手で楽器を演奏し音楽を生み出すこともまた、とても非効率で原始的な作業に見えるようになるのでしょうか。

激動の2022年、引き続き注視していきたいと思います。


そんなこんなでせっかくNFTの話題も出ましたし、皆様のご健康とご多幸を祈願し、あいうえお作文でビシッと締めたいと思います。

よろしければ景気付けに最初のアルファベットだけでも元気よくご唱和ください。

 「N」…願いがひとつ叶うなら
 「F」…風神雷神引き連れて
 「T」…炭酸飲料一気飲み

以上、忖度なしのガチ一発勝負につき、諸々ご容赦くださいませ。


本年もまた、皆様の毎日が音楽で溢れますように。

2022年 1月 1日 きりばやしひろき

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