マタハリヌ チンダラ カヌシャマヨ
- 2019.12.06
- 日常
沖縄県は八重山諸島の竹富島に伝わる民謡で、安里屋ユンタという曲がありますね。
そう、サーユイユイという掛け声が印象的なあの曲です。
琉球王国時代、竹富島に実在した美女、安里屋クヤマに一目惚れしたのは王府から派遣された役人。そのやりとりを面白おかしく唄にしたのだそうですが、当時庶民が役人に逆らうことなど考えられなかった中、役人からの求婚を頑なに断るクヤマの精神が反骨の象徴とされ、きつい労働を強いられる日々に歌い継がれてきたとのこと。
あのサーユイユイにはそんな気持ちが込められていたのですね。
ここは現在も竹富島に残るその美女クヤマ生誕の地。
このところ南方への旅が多く、先日訪れた石垣島では毎晩三線の音と唄に心酔、そしてこの安里屋ユンタゆかりの竹富島へ流れてみたのです。
本島では首里城復興への祈りを・・・
海と空と風、出会った人たちの心に深く感謝の旅でした。
そして、あの夕陽の美しさが忘れられません・・・
マタハリヌ チンダラ カヌシャマヨ
(また逢いましょう、美しき人よ)
※「安里屋ユンタ」の歌詞より
※インドネシア語で(太陽は全ての人を愛す)という意味になるという実に興味深い事実もあるようです。