宮古島にて

宮古島にて

昨年の石垣島に続き、先月は宮古島を訪ねてきました。

美しい海をのんびりと眺め、夜は町に繰り出しお酒と音楽に酔いしれるというのは毎度のスタイルですが・・・

今回もっとも嬉しくてありがたかったのは地元の方達との交流

宮古島にはオトーリ(御通り)という飲酒における風習があり、それは簡単に言うと“車座になり口上を述べながら一つのコップで泡盛を回してゆく”というものなのですが、あるお店で飲んでいたところ「よかったらあっちで一緒に飲まないか?」とマスターが常連の方達に混ぜてくださったのです。

琉球王朝時代から伝わるそのオトーリは、当時貴重だった泡盛を皆に均等に行き渡らせるために行っていたとのこと。そうして分かち合い、助け合い、励まし合う、その精神は現在にも受け継がれ、しかもそれが特別なことでなく当然のこととして在るという日常。

一観光客として訪れた初めての場所で、言わばよそ者の自分を地元の風習であるオトーリに参加させていただいたことがとても嬉しかったですし、そこにある深くて大きなものは忘れられない、いや、忘れてはいけない気持ちとして胸に刻まれました。

そして愛しい場所がまたひとつ増えました。

分かち合い、助け合い、励まし合う

全てが美しい場所でした。